おはようございます。
WING MAKERの近藤です。
このあいだTwitterを見ていたところ、こんな話を聞きました。
「インフルエンサーがブランドを立ち上げることは簡単。ブランドを継続して展開していくことは非常に難しい」
なるほど。私はそもそもインフルエンサーではないのでブランドを立ち上げる段階から困難も多かった印象です。本当に認知度0からのスタートですので立ち上げすらも難しさは極まりました。
さて、インフルエンサーといえど、ブランドを継続して運営・展開をしていくことは非常に難しいという話。WING MAKERもまもなく2年近くが経とうとしていますが、ブランドを継続していくことの難しさについては私も今、痛感しているところです。
単純に広告を増やせばいいというものでもありません。会社が負担する広告予算の割合も問題ですが、単純に広告を増やすだけでは、お客様とのコミュニケーション不足が否めません。
WING MAKERは新しい機能性と豊かさを通じて、近未来エレガントスタイルを実現していくことが目標です。この目標と価値観をより多くの方と共有していくことが重要になってくる中で、広告効果についてはその限界を感じるのです。
こういったブログ記事だとどうしても情報の流れが一方通行になってしまいますが、それでも広告よりもより伝わるものがあるのではないかと思い執筆しています。
現在も、ブランドの育て方については試行錯誤の連続ですが、世界を美しくするという目的のためにも長い闘いを生き抜いていきたいものです。
今こうしている間にも世界中で無数のブランドが立ち上がり、そして消えていっています。多くのメッセージが伝わらないまま儚くも終わっていくのです。
ブランドの育て方はまだ分からないものの、一つだけ確実に言えることがあります。
「ブランドとして生き残ること」
です。ブランドとして生き残らなくては、伝えたいメッセージも伝わらないまま、散ってしまいます。
人もブランドも同じなのだなと、この頃、強く感じています。
生き残ること。
進撃の巨人を見ていて思いついたので記事にしました(笑)
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おはようございます。
WING MAKERの近藤です。
本日は『近未来エレガント』について解説を残しておこうと思います。
「近未来エレガントって何?」
「何がエレガントなの?何が近未来的なの?」
こんな言葉を頂くがあります。
ミニマリストウォレットLUMYの商品説明ページにもありますが、我々は「近未来エレガントとは何か?」を伝えるための手段としてオリジナルパッケージに包んでLUMYをお客様に送付しております。
高級化粧品等にも使われる手張りの印籠型のパッケージです。手触りも良く、写真では伝えきれませんが、非常に美しいパッケージとなっています。
このパッケージで商品をお送りするのは、我々が高級ブランドになりたいからではありません。
これこそが「近未来エレガント」なのです。
これは言葉での説明が出来ません。
WING MAKERの考える近未来のイメージを色と質感で表した結果、上記のパッケージデザインになります。
簡単には伝わらないと思います。
そもそも、近未来の定義は存在しません。
WING MAKERの使命はこの『存在しないものを定義付けること』にあります。とても難しい仕事をしていると自負しております。
しかし『存在しないものを定義づける』この仕事こそが、この世界をより美しく変える手段だと考え、日々行動しています。
皆様に理解して頂けるよう、日々アクションを取り続けたいと思います。
コンパクト 三つ折り財布 - MINIMALIST WALLET LUMY
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おはようございます。
WING MAKERの近藤です。
今日はクラウドファンディングの幻想について思ったことを記しておきます。
これからDtoCブランドを立ち上げたいという方や、クラウドファンディングでの資金集めの現実について興味がある方は、一例として見て頂ければと思います。
WING MAKERというブランドの立ち上げは某クラウドファンディングサイトでの商品の発表から始まりました。これをきっかけに湘南生まれの新製品開発ブランドとしてスタートしました。
クラウドファンディングでは130万円近い支援を頂き、企画としては当初の予想を遥かに超え、無事に成功しました。
しかしその後、法人口座の開設が遅れてしまったことが原因でクラウドファンディングの資金も振り込まれず、商品の生産と発送が遅れてしまうというアクシデントがありました。
また当初想定していた予算では生産が出来ず、結果として130万円近く集まったクラウドファンディングは赤字で終わってしまうという失態をおかしてしまいました。ものづくりや経営についてまだ未熟だったための結果ともいえます。
現在は利益が残るように値段設定を行っていますが、正直これでも非常に原価率が高いです。一時期はポップアップストアなどにも出店していましたが、利益がほとんど残らなかったため、こういったリアル店舗への出店は現在取りやめております。
現在はネットショップでの販売がメインになっていますが、これもまた、しっかりと広告やマーケティングを行って認知されないと、販売数も伸びることはまずありません。
クラウドファンディングで結果を残しても、その後自社ブランドとして展開を続けていくには乗り越えないといけない壁が沢山あります。
「クラウドファンディングのあとも順調にいくだろう。これまで解決できなかった問題を美しく解決できる手段を開発出来れば、数は少ないながらも悩みを抱えているお客様の課題を解決できずはず。」
私、近藤はそんな甘いことを考えていましたが、現実はとても厳しいものでした。販売数が一定の数増えてもレビューして頂ける方はそうそう出てきません。ブランドを育てるというのは本当に大変な作業なのだと、最近は痛感しています。
この記事はクラウドファンディングの何が悪いという話ではありません。ただクラウドファンディングに現実以上の夢と期待を抱いていて考えを誤ってしまったという男の記録です(笑)
失敗はあれど、WING MAKERというブランドはしっかりと守りつつ、今後も新しい価値を生み出し続ければと考えております。
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おはようございます。
WING MAKERで商品設計を担当している近藤と申します。
本日は僕が日頃が思っている事を少し書き足していきます。
全てをデザインしていきたいという話になります。
この世界の全てのものが、何らかのデザインを含んでいます。
DNAだって、神によってデザインされた『生命の設計図』と言い換えることが出来ると思っています。
これはとても極端な例ですが、DNAや分子レベルで捉えれば、万物にはデザインの概念が通じていると、僕は考えています。
そしてデザインは人やモノだけでなく、生活のスタイルや社会構造にも応用して考えることが出来ます。
日本ではこれを『グランドデザイン』と言ったりします(In English-speaking countries people, perhaps you might say this "Overall conceptual design")。
日本にはこのグランド・デザイン(Overall conceptual design)の概念が普及しているものの、活用されていない印象を受けます。
国のグランドデザイン、労働環境のグランドデザイン、未来のグランドデザイン、地域のグランドデザイン、あらゆる社会問題はデザインの視点からの解決アプローチが可能です。
しかし現実を見ると、多くの人はグランドデザインを持っていません。数字上の最適な答えばかりを追い求め、全体構想の機会を失っています。
同様の話は、著名な方々がすでにご指摘されているとは思いますが、同様の問題と危機意識を僕自身も感じているところです。
とにかく多くの人が目の前のことに必死すぎるせいか、全体を見る目を失ってしまっている。視野が狭まり、全体構想の機会を失っているのです。
僕が今、ものづくりの会社を運営しているのは、ただ商品設計をしたいだけでなく、この商品が完成に至るまでのプロセスすらもデザインしたいという気持ちがあります。
生産から販売、そしてお客様の手元に渡るまでの関係者全員の動き、これをデザインすることが出来れば、商品の美しさだけでなく、真に美しい社会を生み出すことが出来ると信じています。
ものづくりを通して社会を美しく変えていきたい。それが僕のグランドデザインを活用した社会に対する自分なりのアプローチです。
MINIMALIST WALLET LUMYはそのさきがけとして生まれました。
話したいことは多々あるのですが、一旦今日はこのへんで止めておきます。話があっちこっち飛躍しそうですので…続きはまた次回!
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前回の記事はコチラ↓
ミニマリストがゼロから創り上げた財布の歴史 - Episode1
紙ベースでただ試作をするだけだったハンドメイドのお財布は少しずつレザーを使った試作製品へと変化していきました。
ただの個人の構想から、様々な会社様との共同作業へ少しずつ変わっていく様は日々発見の積み重ねです。これがものづくり業界に入って味わった面白さの一つでした。
その後もSNSで新しい構造のお財布を開発している旨を発信し続け、ものづくりの交流会にも出席し、様々な関係者の方から学ばせて頂きました…。
レザーの購入、素材の漉き加工と圧着処理、裁断、オリジナル商品箱の制作etc…
今では商品の完成までに多くの会社様の協力を経てLUMYの販売に至っています。
商品も何度も試作を重ね、その中でよりシンプルな構造を目指した結果、一枚革だけで仕上げる構造を開発しました。
商品の見た目だけでなく、どこまでもシンプルでミニマリズムを感じることが出来るデザインを追求しました。
実際に手にとって頂いた方の評価に響いているかは不明ですが、販売部分では見えないところにもミニマリズムの哲学が通ずるように設計を施しました。
続く…
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おはようございます。
WING MAKERで商品設計を担当している近藤と申します。
今後、こちらのショップブログを通してWING MAKERを通して実現したい世界や個人的なデザインについての記事を執筆していこうと思います。
今回は初めての記事投稿ということで、現在WING MAKERで展開している『MINIMALIST WALLET LUMY(ルーミー)』について簡単な説明を含めて書いていこうと思います。
このお財布は『わがまま』をただ形にしたく生まれました。
「これまでにない機能を備え、箱から商品、使い勝手までがエレガントで美しく、国内生産で作っていきたい」。
後にこのわがままを全て形にするのに2年かかることになりますが、本当に何も知らない、無知の人間にはその後の苦悩など想像つくわけも無く…笑。
僕は元々、ものづくりに興味はあったものの実際の製造の現場とは無縁の人間でした。素材から制作手法、耐久性を持たせるための構造や工夫、レザーのことも何一つ、全く知らない人間でした。
そんな当時ド素人だった僕が生意気にも『ものづくり未経験だからこそ出来る革新性を』と意気込み、ミニマリスト財布の企画をスタートさせました。
当時、僕はコンパクトな3つ折り財布とカードケースを使っていました。ミニマリストに憧れながらも、持ち歩くカードの数を減らせない生活を送っていました。
ネットでコンパクトで大容量の収納を備えた財布は死ぬほど探しました。本当に何ヶ月も探し続けました。しかし理想的な財布は見つからず…。
そんな生活での最適解は、カード類をお財布とは別に専用のカードケースで持ち歩くことでした。
しかし、どうせならカードも現金も全て1つの財布にまとめたい。
そんな想いを抱きながら、まずは紙ベースで自分が作りたいものを試作してみることにしました。
MINIMALIST WALLET LUMYの試作は1人で黙々と紙で試作品を作るところから始まりました。
こんなお財布が欲しいなーと思いながら紙で作った試作財布。当時、自分のブログで理想のお財布が欲しいと投稿を続けていたところ、高校生の時に働いていた、某赤い看板と黄色い文字のファストフード店のバイト先の先輩から連絡が来ました。
数年ぶりの連絡でびっくりしましたが、どうもその先輩は現在、普通に働きながら趣味でレザークラフトをしているとのことでした。
ここから紙ベースのお財布はレザーベースの試作品に生まれ変わっていきました。
続く…
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